忘れない読書をするために
読書を読書体験にするための読書術の本。
奥野宣之『読書は1冊のノートにまとめなさい』は、今までの読みっぱなしの読書では頭に残らないのでダメだという。
しかしどうしたら読みっぱなしの読書やめることができるのだろう?
その解決策として提示されているのが本書の「インストール・リーディング」である。
「手にした1冊と濃密な関係を築き、読んだら読んだだけ確実にリターンを得ることができる読書術です」(p.6)
そんな読書術があるなら試してみたいと思いませんか?
インストール・リーディングは次の5段階に分けて考えるという。
- 探す
- 買う
- 読む
- 記録する
- 活用する
本の出会いからその本の内容を実際に自分で使うところまでが本書の読書体験である。
頭に残る読書体験をするのに必要なものはなんとペンとノートがあれば十分だ。ノートに書きだすのは面倒だと思うかもしれない。読んだ記録だけでも残しておくのが重要だという。
インストール・リーディングで大事なことは継続である。簡単な感想を書くだけでもその効果はあるのだという。さらにその読書が自分にとってどういうものだったのかということが大事である。
他人の意見や感想または重要である場所と違ってもいいのである。その本と読書体験は読む人の数だけあり、記憶に残る部分は様々であるからあくまでも「じぶんにとって」が大事だという。
あなたにとっての本への思いがインストール・リーディングとって大切なことである。
実際に本書で紹介されているねぎま式読書ノート術を試したが簡単でいい。変に小難しいことを書かなくてよいので気が楽である。是非とも試してもらいたい。